経営戦略

多様化する社会課題の解決に向け、100年培った経営基盤※1の強化に加え事業モデルの変革により、ライフ、インダストリー、インフラ、モビリティの4つの領域において、グループ内外の力を結集した統合ソリューションを提供していきます。

※1 顧客との繋がり、技術、人材、製品、企業文化等

統合ソリューション

三菱電機の統合ソリューションとは、当社の強いコアコンポーネントに、豊富なフィールドナレッジと先進的デジタル技術を掛け合わせることによって提供される、当社ならではのソリューションです。

経営戦略に基づき、社会課題の解決に向けた価値創出を追求するとともに、全ての企業活動を通じて世界共通の目標であるSDGs※3の17の目標達成に貢献します。活力とゆとりある社会の実現に向け、サステナビリティへの取組みにおいて特に優先する事項をマテリアリティとして設定し、マテリアリティの取組み状況について積極的な情報開示を行い、ステークホルダーとの対話を推進していきます。

※3 Sustainable Development Goals。国連総会で採択された2030年に向けた「持続可能な開発目標」

三菱電機グループのマテリアリティ

2025年度に向けた中期経営計画

財務目標

当社グループは2025年度に売上高5兆円、営業利益率10%を目指していきます。また、ROEは10%、キャッシュ・ジェネレーションは中計期間の5年間で3.4兆円を目指します。

事業ポートフォリオ戦略の強化

持続的成長に向けては、当社の事業を特性別に分類し、強弱をつけて経営資源を投入していく事業ポートフォリオ戦略の強化による収益力向上を図ります。重点成長事業と位置付ける「FA制御システム」「空調冷熱システム」「ビルシステム」「電動化/ADAS※5」「パワーデバイス」の5つの事業に対し経営資源を戦略的に投入し、収益力や成長性の高い事業へのリソースシフトを進めていきます。育成事業・新規事業も、データ連携・活用型ソリューション事業の拡大や既存事業における事業モデルの変革、次世代事業の創出に取り組みます。

※5 Advanced Driver Assistance System/先進運転支援システム

統合ソリューションの拡大

事業DXの推進を通じて様々な機器やシステムのデータを連携、分析し、顧客に最適なソリューションを提供するとともに、顧客との共創や、M&Aなどの積極的活用によりソリューション領域を拡大していきます。

経営基盤の強化

①業務DXの推進

2021年4月に新設したプロセス・オペレーション改革本部を中心に、当社グループにおける全体最適化に向け、業務プロセスを刷新し、データとデジタル技術を活用した業務効率化・生産性向上による「業務の変革」を推進します。

②グローバル対応

グローバルにサプライチェーンとエンジニアリングチェーンを強化、世界の政治・経済の環境変化を素早く察知、分析して、柔軟なオペレーションを目指します。

  • グローバル事業体制の強化
  • 海外発のビジネスモデル立上げ強化
  • あらゆる変化に柔軟に対応可能なサプライチェーンの構築
  • 経済安全保障統括室の設置
③最適なグループ運営体制

各バリューチェーンで関係会社の機能強化・役割分担見直しを行い、最適なグループ運営体制を追求します。

  • 設計
    重点成長事業の強化、統合ソリューションの拡大に対応したS/W設計会社の体制整備・開発力強化(生産性向上、人員拡充、新技術の取込み等)
  • 物流
    グローバル物流企業との戦略的パートナーシップも視野に入れたロジスティクス体制整備、先進プラットフォーム導入による物流環境変化への迅速な対応と効率化
  • 保守・サービス
    顧客接点機能を活かしたストックビジネス強化と生涯利益最大化に向けた事業体制整備、グループ内でのストック情報共有化・有効活用による新たな事業機会の創出
  • 社内業務支援
    従業員福利厚生や各事業の展開に必須な業務に集中、アウトソースの活用等による効率性の改善
④研究開発戦略

既存事業の強化と変革、新たな価値創出に向けた研究開発をバランスよく推進し、オープンイノベーションの積極活用で社会課題の早期解決を目指します。

  • コア技術の強化
    ー収益向上の原動力ー
    モータの小型・高効率化技術、高速・高精度位置決め技術などのコンポーネント・システムの差別化技術を、AI・新材料他の先進基盤技術との融合により強化
  • 基盤技術の継続的深化
    ー事業を支える土台ー
    パワエレ、制御、モデリング、材料分析、AI、セキュリティ、データ解析・連携など、機器・システム・サービスの品質と信頼を根幹で支える技術を深化
  • 新技術の探索・創出
    ー次なる成長の源泉ー
    未来洞察・技術トレンド分析にもとづき、社会変化から生まれるニーズに応える技術、既存事業を変革する不連続な技術の開発に挑戦。新たな用途や顧客開拓につながる、保有技術の拡張にも注力
⑤知的財産・標準化戦略

事業のDXに資するAI・ソリューション関連の知的財産権取得に注力するとともに、当社の技術資産を起点に社外連携を強化し、事業を拡大します。また、社会課題の解決や、事業拡大に資するツールとして標準化活動を位置づけ、事業戦略・研究開発戦略・知財/標準化戦略を整合させた三位一体の経営を推進します。

サステナビリティへの取組み 詳細はこちら

①「脱炭素社会」実現に向けた取組み

当社は、2019年6月に「環境ビジョン2050※8を発表し、2050年にバリューチェーン全体での温室効果ガス排出80%以上削減を目指すとしておりましたが、脱炭素化の流れの一層の強まりを踏まえ、目標を見直しました。温室効果ガス排出削減への取組みを一層強化し、2050年にバリューチェーン全体での実質ゼロ実現を目指します。

※8 三菱電機グループが環境貢献を重要な経営課題と位置付け、環境課題の解決に率先して取り組むことを定めたもの

※9 2013年度比

※10 CO2排出量以上に、パワーデバイスの高効率化と普及等による温室効果ガス削減貢献量を拡大し、実質ゼロを実現

②従業員エンゲージメント

一連の労務問題の発生を厳粛に受け止め、再発防止を経営の最優先課題として、外部専門家による第三者検証を踏まえた「職場風土改革プログラム」を推進し、全従業員が心身の健康を維持し、安心していきいきと働ける職場環境の実現に三菱電機グループを挙げて取り組んでいきます。

③人権とダイバーシティ

国際的な規範に則った人権の尊重をベースに、三菱電機グループ全体での人権インパクト・アセスメントの実施、人権に関わる苦情・相談窓口の対応を充実、サプライチェーンにおける人権侵害リスクの把握と是正に取り組んでいきます。ダイバーシティの推進においては、女性管理職比率の向上、LGBTQ※11への理解促進、障がい者雇用拡大など多様な人材による共創、海外拠点幹部への現地ナショナルスタッフ積極登用など個人の能力を最大限に発揮できる職場を目指した活動を強化します。

※11 Lesbian, Gay, Bisexual, Transgender, Queer (Questioning)

④情報セキュリティー、製品・サービス品質について

情報セキュリティー対策については、過去に発生した不正アクセス事案を踏まえ、情報セキュリティー基盤強化に向けた活動を推進し、高度化・巧妙化する最新の攻撃パターンへの対策を強化していきます。品質不適切行為に対しては、再発防止策として、抜本的な意識・体質改善に向けた教育の強化と関連法規・規格・契約仕様の確実な遵守に向けた品質管理体制の強化を図っていきます。