当社は、気候変動の大きな要因となっている二酸化炭素の削減に向けた取り組みを進めています。その中でブルーカーボン生態系に着目しフィールド調査を進める過程で、魚介類の産卵・生育の場としてネイチャーポジティブに寄与し、さらに大気中の二酸化炭素の吸収・固定源であるウミショウブが、世界自然遺産である西表島においてもアオウミガメ※5の採食などによって絶滅の危機に瀕している状況を認識しました。
さらに状況が悪化した場合には、ウミショウブの再生が困難となる恐れがあることから、緊急的な措置が必要との認識のもと、今般、同島高那海岸沖に保全柵を約440平方メートルにわたり設置しました。これにより、ウミショウブ消失の回避とそれを主食とするアオウミガメの保護とを両立し、西表島の生物多様性の保全・回復と二酸化炭素の吸収・固定に貢献します。