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RD No.2523

ITRI、TTL竹南ビール工場とCO2回収・資源化の実証試験に関する基本協定を締結

回収したCO2をビール製造工程へ適用し、カーボンリサイクルの実現に貢献
左から ITRI グリーンエネルギー・環境研究所 所長 劉 志文氏、 三菱電機 先端技術総合研究所 副所長 橋本 博幸、TTL 竹南ビール工場 工場長 楊 継忠氏

左から ITRI グリーンエネルギー・環境研究所 所長 劉 志文氏、
三菱電機 先端技術総合研究所 副所長 橋本 博幸、TTL 竹南ビール工場 工場長 楊 継忠氏

 

 三菱電機株式会社は、財団法人工業技術研究院(台湾、Industrial Technology Research Institute、以下、ITRI)、台湾タバコ・酒株式会社(台湾、Taiwan Tobacco & Liquor Corporation、以下、TTL)竹南ビール工場と、CO2を回収・資源化する実証試験に関する基本協定を締結しました。本協定に基づき、三菱電機、ITRI、TTL竹南ビール工場は、TTL竹南ビール工場から排出されるCO2の回収、および回収したCO2の精製とビール製造工程への適用に取り組み、カーボンリサイクルの実現を目指します。

 当社とITRIは、グリーンな社会への変革に向けた研究協力に関する基本協定を2024年4月に締結※1し、CCU※2技術の研究開発に取り組んでいます。2025年6月には、ITRIが開発したCO2回収装置を当社の先端技術総合研究所(兵庫県尼崎市)に設置し、ガスボイラーの排ガス中のCO2を回収する実証試験を開始※3しました。

 今般、排ガス中のCO2回収技術の社会実装に向けた次のステップとして、当社とITRIは、飲料の製造工程で排出されるCO2の利活用を目指すTTL竹南ビール工場と、CO2を回収・資源化する実証試験に関する基本協定を締結しました。本協定の中で3者は、TTL竹南ビール工場において、ガスボイラーの排ガス中のCO2を回収し、回収したCO2を精製してビール製造工程に適用する技術の確立と、CO2の回収・資源化における技術的な課題や経済合理性の検証に取り組みます。本実証試験を通して、当社とITRIはCCU技術の研究開発を加速し、TTL竹南ビール工場は、工場から排出されるCO2排出量の削減と、回収したCO2の自社利用を目指します。

 当社はCO2の回収から利用まで一貫して実現するCCU システムの社会実装に向けた研究開発をさらに加速し、今後、当社が取り組むE&Fソリューション※4と組み合わせて、工場やプラントなどの需要家向けのカーボンリサイクルの実現に取り組んでいきます。また、社会課題解決と事業成長を同時に成し遂げる「トレード・オン」の活動を加速させることで、サステナビリティ社会の実現に貢献します。


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