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SD No.2507

台湾ITRIとパワー半導体を用いた大容量電力変換システムの技術提携に関する基本協定を締結

再生可能エネルギー発電電力向け大容量電力変換システムの普及拡大を加速、GX推進に貢献
左から ITRI グリーンエネルギー・環境研究所 副所長 梁 佩芳氏、ITRI 副院長 胡 竹生氏、 ITRI グリーンエネルギー・環境研究所 所長 劉 志文氏、三菱電機 パワーデバイス製作所 所長 末次 英治、 台湾三菱電機 電子事業部 事業部長 渡邉 良孝、三菱電機 半導体・デバイス第一事業部 事業部長 楠 真一

左から ITRI グリーンエネルギー・環境研究所 副所長 梁 佩芳氏、ITRI 副院長 胡 竹生氏、

ITRI グリーンエネルギー・環境研究所 所長 劉 志文氏、三菱電機 パワーデバイス製作所 所長 末次 英治、

台湾三菱電機 電子事業部 事業部長 渡邉 良孝、三菱電機 半導体・デバイス第一事業部 事業部長 楠 真一

 

 三菱電機株式会社は、台湾地域における当社販売会社の台湾三菱電機股份有限公司(Mitsubishi Electric Taiwan Co. Ltd.、以下、台湾三菱電機)と共に、財団法人工業技術研究院(台湾、Industrial Technology Research Institute、以下、ITRI)と、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを利用して発電した電力を効率的に変換する大容量電力変換システムの普及拡大に貢献する、メガワット級電力変換システム(Power Conversion System、以下、PCS)の技術提携に関する基本協定を締結しました。

 

 近年、脱炭素社会の実現に向け、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを利用した発電システムの導入が世界的に拡大しています。それに伴い、発電した電力を使用するために直流と交流の電力変換を行うPCSの需要が拡大しています。その中でも、メガソーラーなどの大規模システムで発電した大容量の電力を効率的に使用するためのメガワット級PCSの需要が高まっています。

 

 当社は、再生可能エネルギーを利用した発電・蓄電・送配電システムのPCSに使用されるパワー半導体において、長年、高い信頼性と大容量の電力変換を高効率に実現するパワー半導体モジュールを提供し、厳しい環境条件下でも安定した性能を発揮することで、世界中で豊富な市場実績を有しています。

 ITRIは、持続可能な環境の実現を目指し、「循環経済」「低炭素製造」「再生可能エネルギーシステムおよび環境技術」の3つの分野で開発を推進しています。その中で、大容量電力を使用する発電・蓄電・送配電システムを構築する技術に関する高度な知見と強みを有し、これまでに多くの台湾企業の創設や育成、技術提供を通じて産業発展に貢献してきた実績があります。

 

 今回、三社は、本協定の枠組みのもと、当社が有する高効率パワー半導体モジュール、ITRIが有する大容量電力を効率的に変換する技術と台湾三菱電機が有するマーケティング力のそれぞれの知見と強みを結集し、当社の高効率パワー半導体モジュールを搭載したメガワット級PCSを共同で試作し、実証実験に取り組みます。この活動を通じて、当社と台湾三菱電機は、パワー半導体モジュールを効果的に使用したPCSの設計情報や、実証実験から得られた試験結果をユーザーへ参考情報として提供することで、PCS向けパワー半導体モジュール事業のさらなる拡大を目指します。ITRIは、当社のパワー半導体モジュールを含むPCSの構築に関する設計書、実証実験から得られた試験結果を台湾のPCSメーカーへ参考情報として提供し、関連分野の台湾企業に対し製品開発を支援します。

 これらの活動により、再生可能エネルギーを利用して発電した電力を効率的に変換する技術を普及拡大させ、GX(Green Transformation)の実現に貢献します。


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