ニュースリリース
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ポーランドのクラクフ市電で鉄道EMSの実証を開始
ポーランド・クラクフ市電
三菱電機株式会社は、鉄道運行における省エネ施策を支援する「鉄道EMS(エネルギーマネジメントソリューション)」において、蓄電システム(ESS:Energy Storage System)を導入した新サービスの提供に向け、ポーランドのクラクフ市電で、デジタル基盤「Serendie®(セレンディ)」を活用したエネルギーマネジメント実証(以下、本実証)を4月から開始します。
新サービスは、ESSで回生エネルギーの余剰電力(余剰回生電力)の有効活用を行うもので、本実証は、ポーランドのクラクフ市で市電やバスを運営するMiejskie Przedsiębiorstwo Komunikacyjne S.A. w Krakowie(ミエイスキエ・プシェドシェンビオルストフォ・コムニカチィネ・エス・アー・ヴ・クラコヴィエ、本社:ポーランド共和国クラクフ市、以下、MPK社)と同市道路管理局 Zarząd Dróg Miasta Krakowa(ザジョンド・ドルッグ・ミアスタ・クラコヴァ、本社:ポーランド共和国クラクフ市、ZDMK社)の協力のもと、当社および当社関係会社MEDCOM Sp. z o.o.(メドコム、本社:ポーランド共和国マゾフシェ県、以下、MEDCOM)が実施するものです。
ポーランドでは、急速な経済成長により電力需要の高まりが予想されるなか、近年の燃料価格の高騰や再生可能エネルギー(以下、再エネ)の導入などに伴うエネルギーコストの上昇が問題視されています。一方、カーボンニュートラルに向けた取り組みが進む鉄道事業者においては、鉄道運行に必要な電力の抑制や利用効率化、架線電圧の安定化が課題となっています。
本実証では、第一段階として、鉄道向けデータ分析サービス※1を用いて、クラクフ市電の電力消費量や、余剰回生電力の発生状況、架線電圧の安定状況を分析します。第二段階では、分析したデータをもとに、ESS導入時の省エネ効果と架線電圧の変動幅の改善効果を検証します。検証結果に基づき、余剰回生電力を見える化した地図の作成や、架線電圧の安定化による鉄道運行の改善効果の分析を行い、クラクフ市電の沿線におけるESSの最適な導入場所を提案します。第三段階では、ESSをクラクフ市電沿線に設置し、回生エネルギーの蓄電や、走行中の他の鉄道車両への供給を行います。実証には、次世代蓄電モジュール※2Mitsubishi High Power Battery(MHPB®)を搭載したESSを利用し、消費電力の削減量や、架線電圧の安定状況を実測することで、クラクフ市電における電力の消費削減と最適化に向けた検証を行います。
当社は、本実証での成果をもとに、鉄道EMSにESSを導入した新サービスの提供を目指します。また、鉄道EMSの提供を通じて、鉄道事業者のエネルギー最適化およびカーボンニュートラルに向けた取り組みに貢献します。
なお、本実証においては、経済産業省の「令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(ウクライナ復興支援・中東欧諸国等連携強化)」を利用します。
実証第三段階におけるESSの鉄道沿線への設置イメージ
- ※1
2024年7月11日広報発表https://www.MitsubishiElectric.co.jp/ja/pr/2024/pdf/0711.pdf
- ※2
当社が武蔵エナジーソリューションズ株式会社と共同開発中の、高い出力密度を持ち、鉄道車両回生電力の貯蔵・放出に適した蓄電モジュール。
2024年5月15日広報発表https://www.MitsubishiElectric.co.jp/ja/pr/2024/pdf/0515.pdf - ※3
鉄道車両を加速すること
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