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RD No.2613

クオンティニュアムと量子コンピューティング分野における 戦略的開発連携に向けた覚書を締結

CAEなど高度エンジニアリング分野における高精度な量子プラットフォームの適用可能性を共同で検討

 三菱電機株式会社(以下、三菱電機)は、量子コンピューティング業界のリーディング企業であるQuantinuum(本社:米国コロラド州、以下、クオンティニュアム)と量子コンピューティング技術の産業応用を目指す戦略的開発連携に向けた覚書を締結しました。本覚書は、CAE※1やその一例であるCFD※2をはじめとする広範なシミュレーション、設計分野における量子コンピューティング技術の新たな応用可能性について、両社で共同検討するための枠組みを定める戦略的開発連携の正式契約に向けた基盤となるものです。

 

 近年、量子コンピューティングは、研究段階から実用化に向けた移行期を迎えています。企業によるユースケース開発や標準化の取り組みも加速しており、エンジニアリング分野にとどまらず、医療・創薬、金融、物流、エネルギーなど多岐にわたる分野において、実用化に向けた期待が一層高まっています。こうした中、早期に量子技術の検証・導入を進めることは、長期的な競争優位性の確立や新たなビジネス価値の創出において重要性を増しています。

 

 本開発連携において、三菱電機は、産業分野(FA機器、電力・社会インフラ、空調・ビル設備など)における電磁界解析、構造解析、熱流体シミュレーションなどのユースケースや技術要件、シミュレーションに関する知見を提供し、クオンティニュアムは、高精度なイオントラップ型量子コンピューティング※3プラットフォームへのアクセス提供および量子アルゴリズム開発の支援を行います。両社の強みを組み合わせることで、関連する産業用途事例の特定、技術的実現可能性の評価、量子およびハイブリッド量子古典アプローチの有効性の検証、脆弱な量子情報の保護のために複数の量子情報を組み合わせて論理的な量子情報処理を行う手法の検証など、将来的な実用化に向けた検討を進める予定です。

 

 三菱電機とクオンティニュアムは、両社のパートナーシップを通じて、科学的難題の解決に取り組むだけでなく、新たな市場機会を創出し、社会全体における技術革新の促進と新たな価値創出に貢献していきます。


  • ※1

    Computer-Aided Engineeringの略。計算機援用工学

  • ※2

    Computational Fluid Dynamicsの略。流体解析

  • ※3

    磁場を用いて所定の位置に保持された電荷を帯びた原子(イオン)を用いる量子コンピューティング手法

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