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DS No.2610

宇宙戦略基金事業「空間⾃在移動の実現に向けた技術」の補助金交付が決定

軌道間輸送機(OTV)の開発により、宇宙空間のさらなる利用拡大に貢献
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軌道間輸送機(OTV)のイメージ

 三菱電機株式会社は、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)が実施する宇宙戦略基金※1第二期の技術開発テーマの一つである「空間自在移動の実現に向けた技術」(分野:衛星等)において、当社が代表機関として選定されていた技術開発項目「軌道間輸送機の開発」(以下、本技術開発項目)に関して補助金の交付が決定しましたのでお知らせします。

 

 近年の宇宙開発の拡大により、軌道上で衛星などの組み立て・製造や燃料補給、点検、修理、部品交換などを行う「軌道上サービス」の市場規模は、今後、大きく成長することが見込まれています。このような中、宇宙利用のさらなる拡大に向け、軌道上サービスの一つとして効率的な物流手段の確立が求められています。

 

 当社はこれまで、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV※2)や新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)、小型月着陸実証機(SLIM※3)、火星衛星探査計画(MMX※4)探査システム、静止軌道衛星など、多様な軌道を航行する宇宙機の開発に携わってきました。

 今回、これらの開発を通じて培った、宇宙機を目的地まで移動させる航法誘導制御技術などを活用し、軌道間を自在に移動し衛星などの積み荷を輸送する軌道間輸送機(OTV:Orbital Transfer Vehicle)を開発します。

 本技術開発項目では、特定の用途や輸送経路に限定せず利用者のニーズなどに柔軟に対応し、軌道間の航行や宇宙空間での積み荷の搭載・分離が可能なOTVの開発・実証を目指し、OTVの目的軌道と輸送経路を計画し、消費推薬量の削減や最適化を行う輸送軌道計画技術を開発します。また、物理AIやロボティクスなどを使用した自律的RPOD(Rendezvous, Proximity Operations and Docking)技術※5の実現性を検証し、宇宙空間でOTVが自身で積み荷を効率的かつ安全に搭載・分離できるオペレーションを確立します。

 当社は、OTVを活用した宇宙の物流(スペースロジスティクス)の構築により、宇宙空間のさらなる利用機会の拡大に貢献します。


  • ※1

    内閣府、総務省、文科省、経産省が造成しJAXAに設置した、民間企業や大学の宇宙分野における先端技術開発、技術実証、商業化を支援する基金

  • ※2

    H-II Transfer Vehicle

  • ※3

    Smart Lander for Investigating Moon

  • ※4

    Martian Moons eXploration

  • ※5

    宇宙空間で高速に飛行する宇宙機同士を接近・結合させるランデブ・近傍運用・ドッキング技術

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