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DS No.2611

温室効果ガス排出源の特定などを検証する公募事業について、JOGMECと契約を締結

衛星データを利用した温室効果ガス排出量可視化のサービス提供を目指し、実機実証を開始
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いぶきGWとGHGSat社の衛星コンステレーションを利用した温室効果ガス排出源の特定イメージ

 三菱電機株式会社は、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(以下、JOGMEC)が公募した2026年度「衛星データを用いた温室効果ガスの排出源特定および測定に向けた技術検証事業」(以下、本事業)の業務委託先に選定され、JOGMECと契約を締結しました。これにより、実際の衛星データを利用してメタンの排出源の特定や排出量の定量化を行い、その有効性を検証することで、企業や自治体などのユーザー向けに温室効果ガスの排出量を可視化して提供するサービスの実現を目指します。

 本事業は、衛星データサービス株式会社(以下、SDS)、日揮グローバル株式会社(以下、JGC)、三菱電機ソフトウエア株式会社(以下、MESW)、GHGSat Inc.(以下、GHGSat社)と連携のうえ、当社とパートナーシップ契約を結んだ株式会社三菱UFJ銀行(以下、三菱UFJ銀行)の知見を活用し実施するものです。

 

 温室効果ガスの排出量削減は地球温暖化対策における重要な課題であり、温室効果ガスの排出源や排出量を正確に把握することの重要性が高まっています。特に火力発電の燃料として使用される液化天然ガス(以下、LNG)の主成分であるメタンは、二酸化炭素に比べて高い温室効果を持つことから、LNGサプライチェーンをはじめとするエネルギー分野において、メタン排出源の把握や漏えいの早期発見、排出実態の透明性向上が求められています。

 当社は、三菱UFJ銀行、SDS、GHGSat社と2024年に衛星データを利用した温室効果ガス排出量の可視化に関するパートナーシップ契約※1を締結しており、4社で2025年6月29日に打ち上げられた温室効果ガス・水循環観測技術衛星(GOSAT-GW)(以下、いぶきGW)※2や、GHGSat社が運用する衛星コンステレーションから取得したデータを活用し、温室効果ガス排出量の可視化と排出源特定を行うサービス構築に向けた取り組みを進めてきました。具体的には、広域観測に優れたいぶきGWで温室効果ガスの排出エリアを効率的に把握し、異常が疑われる地点のヒント「Tip」を得たうえで、局所観測に優れたGHGSat社の衛星コンステレーションに合図となる「Cue」を送り、当該地点を詳細に観測する「Tip&Cue」運用の実現性を検討してきました。

 本事業では、当社がこれまでの検討で得られた知見を生かし、いぶきGWとGHGSat社の衛星コンステレーションが取得したデータをもとに、実際の衛星データを用いて実地条件下でのメタン排出の検出・定量化の性能を検証するとともに、実運用に向けた技術要件や運用手順を整理します。また、衛星によるメタン排出量の計測結果について、国連環境計画(UNEP)が主導する「OGMP 2.0※3」への適用可能性を検討し、今後の実証や事業化に資する知見を取りまとめます。さらに、天然ガスやLNG生産設備における衛星データを用いたトップダウンアプローチ※4による共同実証の可能性についても検討します。


  • ※1

    2024年11月15日広報発表https://www.MitsubishiElectric.co.jp/ja/pr/2024/pdf/1115-b.pdf

  • ※2

    「いぶきGW」は環境省、国立研究開発法人国立環境研究所(NIES)、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が共同で運用する衛星。当社は、プライムメーカーとして衛星システムおよび搭載センサ(TANSO-3及びAMSR3)の開発を担当

  • ※3

    石油・ガス業界を対象とした、メタンの排出削減と排出報告における精度と透明性の向上を目指すフレームワーク

  • ※4

    衛星や、陸上の観測ステーションなどを用いて空気中のメタンの量をマクロに計測する方法。これに対し、個々の測定設備でメタンリーク量を測定し、データを積み上げる方法をボトムアップアプローチと呼ぶ

お客様からのお問い合わせ先

  • 三菱電機株式会社 防衛・宇宙システム事業本部 防衛・宇宙ソリューション事業部
  • 〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号

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