ニュースリリース

最新ニュース一覧ページへ戻る

掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

PU No.2606

データ活用で省エネを促進する駅舎補助電源装置「S-EIV-X」を提供開始

遠隔取得データの分析による余剰回生電力の最適利用を実現
altを入力する。なければ「Don’t provide an alternative text」をチェック

S-EIV-Xとその役割

 三菱電機株式会社は、鉄道車両がブレーキをかけた時に発生する回生エネルギーの余剰電力(以下、余剰回生電力)を駅舎内の電気設備へ供給する駅舎補助電源装置「S-EIV®※1」の新製品として、き電電圧※2や稼働データの遠隔取得機能を搭載した「S-EIV-XTM」を、初期導入費用を抑えられる定額課金サービスで8月5日に提供開始します。

 脱炭素社会の実現に向け、鉄道分野においても余剰回生電力の有効活用による省エネ化が推進されており、余剰回生電力を駅舎内の照明や空調、エレベーターなどへ供給する駅舎補助電源装置の導入が進んでいます。余剰回生電力の吸収量は、列車運行状況や列車内外の温度差による空調の稼働状況に起因するき電電圧の変動に伴い変化します。そのため、余剰回生電力を最大限活用するためには、余剰回生電力の吸収量やき電電圧の変動傾向を把握し、最適なき電電圧を維持することが必要です。しかし、従来これら変動データの取得には、実際に変電所や駅の電気室へ行き、S-EIVの監視操作盤を操作する必要があり、継続的かつタイムリーなデータ取得が課題となっていました。

 今回、当社が提供する駅舎補助電源装置「S-EIV-X」は、き電電圧値や稼働データなどの電力利用最適化に資するデータを、専用ネットワークを介して遠隔から継続的に取得ができるほか、S-EIV-X本体の異常動作時には、遠隔で稼働ログを確認することで原因の特定が可能となり、初期対応の迅速化にも貢献します。また、本装置は高耐圧フルSiC※3を採用し、パワーユニットの部品点数を削減することで、小型・軽量化を実現し、信頼性とメンテナンス性を向上しています。この他、当社のデジタル基盤「Serendie®(セレンディ)」上にある車両や変電所のシミュレーションデータと、本装置で取得したデータを組み合わせ、「鉄道エネルギーマネジメントソリューション(鉄道EMS)」※4で分析することにより、き電電圧の変動傾向の把握や、それに基づく変電所からの送り出し電圧の最適化など、より高度な省エネ施策が可能となります。

 当社はS-EIV-Xのサービス提供を通じて、余剰回生電力の有効活用による省エネ運用の高度化を推進することで、鉄道事業者による脱炭素社会の実現に向けた取り組みに貢献します。


  • ※1

    Station Energy Saving Inverterの略。鉄道車両のブレーキ時に発生する回生電力のうち、近くを走行している車両だけでは消費できない余剰回生電力を駅の電気設備に直接供給する装置

  • ※2

    電車に供給する電圧

  • ※3

    Silicon Carbide:炭化ケイ素

  • ※4

    鉄道事業のエネルギーソリューションを基点に、その沿線へ、さらに街づくりまで広がる新たなソリューション https://www.MitsubishiElectric.co.jp/traffic/solutions/energy/railway-ems/

お客様からのお問い合わせ先

  • 三菱電機株式会社 社会システム事業本部 モビリティインフラシステム事業部
  • 〒100-8310 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号

カテゴリーや発表年別で探す