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DS No.2617

スイスの宇宙技術企業SWISSto12と戦略的協業に向けた覚書を締結

両社の技術融合により、国内外の通信インフラや安全保障基盤の強化に貢献

 三菱電機株式会社は、先進的な技術を用いて高性能かつ軽量な衛星や無線周波数(RF)製品※1を開発・製造するSWISSto12 SA(スイス・トゥ・トウェルブ、本社:スイス連邦ヴォ―州、以下、SWISSto12)と、防衛・宇宙向け製品開発・製造における戦略的協業の可能性を検討するための覚書を締結しました。本覚書に基づき、両社はデュアルユース※2の静止通信衛星や、3Dプリンティング技術を用いた小型・軽量で高性能な防衛・宇宙向けコンポーネント製品の開発・製造について、最適な協業体制やビジネススキームを検討し、日本や海外市場での事業機会創出に向けた協力体制を検討します。

 

 当社は2026年5月29日に発表した新中期経営戦略において注力領域の一つとして「ディフェンス&スペース」を定め、国内外での静止通信衛星の受注拡大を目指しています。また、近年、国内外の通信衛星市場では、宇宙開発技術の飛躍的な進展に伴い、衛星通信技術の高度化および通信衛星に対するニーズの多様化が進み、利用用途や地域などの顧客要求を踏まえた幅広い静止通信衛星の提供が求められています。

 

 SWISSto12が製造する小型静止衛星バス※3を利用した衛星は、地球から約3万6,000キロメートル離れた静止軌道での運用が可能で、静止軌道ならではの広域かつ安定的な通信を維持しながら、必要な地域に必要な通信能力を、より迅速かつ柔軟に提供できます。また、同社は独自の3Dプリンティング設計・製造技術も有しています。この技術により、衛星用アンテナをはじめとする、複雑な形状を持ち、軽量化と高い精度が求められる高性能なRF製品などの防衛・宇宙向けコンポーネント製品を、従来と比較し大幅に短期間で製造することが可能です。

 

 三菱電機は、SWISSto12との協業検討を通じて、当社が有する柔軟性と高いセキュリティー性を備えた「フルデジタル通信ペイロード※4」や、豊富な実績を有する大型衛星バスの開発・製造・インテグレーション技術と、同社の小型静止衛星バス製造技術や3Dプリンティングによる革新的なコンポーネント技術を組み合わせることで、多様な顧客のニーズに柔軟に対応できる大型および小型のデュアルユース静止通信衛星の提供を目指します。また、当社の防衛装備品に関する開発・製造技術と同社の3Dプリンティング設計・製造技術を融合させ、当社のものづくりを変革するとともに、新たな製品を創出し、急速に変化する安全保障環境やテクノロジー進化への対応も図ります。

 これらの取り組みにより、三菱電機は国内外の通信インフラや安全保障基盤を支え、安心・安全な社会の実現に貢献します。


  • ※1

    無線通信で使用される高周波信号を送受信・増幅・変換する機器の総称。衛星通信システムでは、アンテナ、増幅器、フィルター、周波数変換器などが含まれる

  • ※2

    民間と軍事のどちらの用途にも利用できる技術や製品

  • ※3

    衛星の構成機器の中で、衛星が宇宙空間で正常に動作するために必要となる基本的な機能・性能を担う機器

  • ※4

    通信衛星に搭載され、通信信号の処理やビーム形成をデジタル化することで、打ち上げ後の柔軟な運用を可能とする機器

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