環境ビジョン2050(全文)

三菱電機グループの長期環境経営ビジョンである「環境ビジョン2050」は、環境貢献を重要な経営課題と位置付け、環境課題の解決に率先して取り組むことを定めたものです。
三菱電機グループは、世界的に深刻化する環境課題を踏まえ、2019年に策定した「環境ビジョン2050」を2026年に改定しました。

「環境ビジョン2050」の概要図。大気、大地、水を守り、心と技術で未来へつなぐことを目指し、課題領域として「カーボンニュートラル(気候変動対策)」「サーキュラーエコノミー(資源循環)」「ネイチャーポジティブ(自然共生)」を示しています

「環境ビジョン2050」改定のポイント

近年、AIの普及に伴うデータ通信量の増加による電力需要の拡大や、地政学リスクに起因する資源循環の重要性の高まり、事業活動の基盤となる自然資本の損失など、企業を取り巻く環境課題は世界的に複雑さを増しています。これらを背景に、再生可能エネルギーの利用拡大や資源の効率的な利用、生物多様性保全活動への積極的な参加など、企業に求められる環境活動の重要性が一層高まっています。
このように複雑さを増す環境課題や、当社グループにおけるサステナビリティ経営の進展を踏まえ、「環境ビジョン2050」の課題領域を「カーボンニュートラル」「サーキュラーエコノミー」「ネイチャーポジティブ」の3つに整理し、環境課題における注力すべき領域をより明確化しました。この「環境ビジョン2050」の下、当社グループは多岐にわたる事業を通じて新たな価値を創出し、マテリアリティとして設定する「持続可能な地球環境の実現」に向けた取組みを加速させていきます。

課題領域と取組み方針

三菱電機グループは、多岐にわたる事業を通じて、バリューチェーン全体で、気候変動、資源循環、自然共生をはじめとした様々な環境課題の解決に立ち向かいます。

カーボンニュートラル:気候変動対策

  1. 優れた省エネルギー製品・システム・サービスや再生可能エネルギー事業の推進・普及に努め、ステークホルダーの皆様と共にグローバルに温室効果ガスの削減に貢献します。 
  2. 脱炭素に向けた国際的な流れを尊重し、設計・開発から原材料の調達、製造、販売、流通、使用、廃棄に至るまで、バリューチェーン全体で温室効果ガス排出の削減を推進し、2050年の排出量実質ゼロを目指します。 
  3. 工場やオフィスの徹底した省エネを推進するとともに、再生可能エネルギーの活用にも取り組みます。 
  4. 地球環境の変化を監視し、自然災害のリスク最小化に貢献するソリューションを提供します。 

サーキュラーエコノミー:資源循環 

  1. 製品の小型化や軽量化を進め、再生材料の使用やリサイクル性を考慮した製品・システムを提供します。 
  2. バリューチェーン全体で資源のムダをなくし、資源の有効利用の最大化に取り組みます。 
  3. 安全できれいな水の供給と、海や川を汚さない水処理をグローバルに拡大します。 
  4. 各地域の水環境に配慮し、水の有効利用を推進します。 
  5. 製品・システムのリユース、リペアなどの資源循環ビジネスをグローバルに推進し、廃棄物を削減します。 
  6. ものづくりで発生するプラスチックなどの排出物を、100%有効利用することを目指します。

ネイチャーポジティブ:自然共生 

  1. グループ全体で、山・川・海の保全、事業所の生物多様性保全の活動を実施し、次世代に引継ぐ地域の環境、人づくりを推進します。 
  2. 自然環境に影響を与えるおそれのある物質の管理、抑制、代替化及び適正処理に努めます。