マネジメント

環境推進体制

三菱電機グループは環境に関する取組みをグループ全体で進めるため、執行役会議から委嘱を受けたサステナビリティ委員会で、環境経営の指針策定や環境計画の決定等を行っています。支社、製作所、国内関係会社等に対しては、各拠点の環境推進責任者を通じて、同委員会での決定事項、重点的に取り組むべきテーマや各事業所活動における良好事例など、優良な情報の周知等を行っています。また、各拠点の環境パフォーマンスデータや製品に関する環境データを収集するシステム等を活用して、グループ全体の環境活動の進捗を確認しています。

環境人財の育成

三菱電機グループでは、環境分野に高い専門性を持つ人財の育成と、従業員が自然と調和する新しいライフスタイルの実現に率先して取り組む社内風土の醸成を目的に、様々な環境教育を実施しています。
環境業務に従事する従業員向けには、業務における役割や専門性に応じた研修や講習会、MELCOゼミナール*1等の多種多様な教育プログラムを設定しています。プログラムでは、気候変動や水管理、化学物質管理、生物多様性等に関する各国・各地域の法規制の改正ポイントや、業務において発生する不具合の原因、それに対する具体的な対策についても取り上げています。
また、一般従業員向けには、全グループ従業員*2を対象としたeラーニングや階層別研修、海外赴任者研修を実施し、三菱電機グループ従業員として理解しておくべき内容の浸透を図っています。

  • 自己のスペシャリティ向上を図り、経営に貢献しようとする従業員への能力開発支援施策 
  • 役員、三菱電機グループと雇用契約のある全従業員が受講対象

環境教育体系

対象者 主な講座・活動名
環境業務に従事する従業員 所属する事業所等で環境活動を推進する従業員向けのプログラム。環境内部監査や関連法規制等の内容を含む。
  • 環境推進責任者研修
  • 環境業務実務者研修
  • 環境監査員講習
  • MELCOゼミナールほか
一般従業員 環境業務に深く関係しない従業員が知っておくべき内容についてのプログラム。海外赴任先での環境に係る注意事項等も含む。
  • 全グループ従業員向けeラーニング
    「三菱電機グループの環境経営」
  • 階層別研修(新任管理者、新入社員等)
  • 海外赴任者研修

環境監査

三菱電機グループでは、毎年複数の環境監査を組み合わせて監査方針を立て、各拠点での法規制の遵守状況、環境マネジメントシステムの運用状況、環境実施計画の進捗状況、不具合の予防措置状況などを多角的にチェックし、環境リスクの発見と未然防止に努めています。これらの監査には、多岐にわたる専門知識とコミュニケーション能力が必要です。そのため、三菱電機グループは、環境監査業務に携わる人財の育成にも注力しています。

環境監査の概要

  拠点内部での監査 拠点間での相互監査 関係会社に対する監査 監査部門による監査
実施主体 三菱電機グループ 三菱電機 三菱電機 三菱電機 監査部門
監査対象 自拠点内 自拠点以外の拠点 関係会社 三菱電機グループ
実施頻度 年1回 年1回 2~3年に1回 3年に1回

環境事故の防止

三菱電機グループは、水質・土壌の汚染や環境に影響を及ぼす物質の漏洩などの環境事故の未然防止に努めています。また、気候変動や水管理、化学物質管理、生物多様性等、様々な項目に関する各国・各地域の法規制を調査し、適正に対応しています。環境に関する教育や監査に加え、各拠点で定期的に設備点検を実施し、随時必要な対策を講じています。

2024年度実績

環境関連の違反による行政処分や罰金の支払い なし