━ サステナビリティ経営を実現するIT基盤
サステナビリティ経営を、
信頼できるデータで支える。
いま、環境や社会に関する取り組みを、定量的かつ透明性のある形で開示し、経営に活かすことが求められています。 三菱電機グループは、社内外に分散するサステナビリティデータをつなぎ、収集・算定から管理、開示、分析まで一貫して活用できるデータ基盤を構築します。開示対応にとどまらず、データに基づく確かな意思決定と改善活動を支え、サステナビリティ経営の実現につなげます。
開示のためのデータから、経営に活かすデータへ
サステナビリティ情報の開示要請が高まるなか、企業は、環境、社会、ガバナンスに関する取り組みを客観的なデータで示すことが求められています。 これまで企業の経営判断は、売上や利益などの「財務情報」が中心でした。しかし、これからのサステナビリティ経営では、CO2排出量やエネルギー使用量、人的資本、ガバナンスといった「非財務情報」も、企業価値を左右する重要なデータとなります。 こうした情報を継続的に収集・可視化し、財務情報とあわせて活用することで、開示への対応だけでなく、リスクや機会の把握、改善活動、中長期の経営判断へとつなげることができます。
サステナビリティ経営とは?
環境・社会・ガバナンスなどの非財務要素を経営に取り入れ、中長期的な企業価値の向上を目指す経営の考え方。
「財務+非財務」で捉える、これからのサステナビリティ経営
従来の経営
財務情報が中心
財務情報
売上
利益/コスト
資本効率
短期の業績を重視
中長期のリスクや機会を 捉えにくい
視点を 拡張
これからのサステナビリティ経営
財務情報+非財務情報を統合
財務情報
売上
利益/コスト
資本効率
非財務情報
環境(E)
CO₂ エネルギー
社会(S)
人材・人権 サプライチェーン
ガバナンス(G)
コンプライアンス
「短期業績と長期持続&成長をバランスよくマネジメント」
「事業成長と社会貢献・環境保全のトレードオン」
持続的成長
環境・社会インパクトの 可視化
企業価値向上
短期業績
将来のリスクと機会を捉え、中長期の成長と企業価値向上へ
こうしたデータを経営に活かすためにも、まずは継続的に収集・管理し、信頼できる形で開示できる仕組みを整えることが重要です。
増え続けるデータ。複雑になるサステナビリティ対応。
サステナビリティ情報は、環境、人事、財務、製造など、社内のさまざまな部門や拠点、業務システムに分散しているため、必要なデータを集めるだけでも、多くの時間と手間がかかります。 さらに、データの定義や算定方法が部門・拠点ごとに異なれば、数値の整合性や根拠の確認も複雑になります。データが増え、関係者が広がるほど、従来の個別管理では対応が難しくなっています。
サステナビリティデータ管理を阻む4つの課題
課題 01
必要なデータが、組織やシステムに点在
「必要なデータが、どこにあるのか分からない」
環境、人事、財務、製造などの各部門に加え、国内外の拠点やグループ会社にも情報が分散。必要なデータがどこにあるのかを把握し、探し出すだけでも多くの時間を要します。
具体例 部門別ファイル/国内外拠点/グループ会社/ERP・人事・製造システム
課題 02
データの収集・集計が、手作業に依存
「データを集めるだけで、多くの時間と手間がかかる」
Excelやメールを使った依頼・回収・転記・集計が中心となり、担当者の負担が増大。対象となる拠点や指標が増えるほど、入力ミスや更新漏れ、最新版の取り違えも起こりやすくなります。
具体例 Excel配布・回収/メールで督促/転記・再集計/最新版の確認
課題 03
基準や確認プロセスが統一されていない
「この数値が正しいと説明できる根拠がない」
同じ指標でも、部門やグループ会社によって対象範囲、単位、算定方法が異なることがあります。数値の根拠や変更履歴、確認・承認の状況も追いにくく、グループ全体でデータ品質を保つことが困難です。
具体例 定義の違い/単位・算定方法の不統一/承認状況/変更履歴・証跡
課題 04
データを集めても、経営や改善に活かせない
「開示対応だけで手いっぱい。分析まで手が回らない」
データの収集や確認、開示資料の作成に多くの時間を取られ、分析や施策の検討まで手が回らないことも。集めたデータを、経営判断やGHG削減、リスク管理などの具体的なアクションへつなげられていません。
具体例 開示対応で手いっぱい/増減要因を分析できない/削減施策に活かせない/経営判断につながらない
分散したサステナビリティデータを横断的につなぎ、信頼性の高い開示と経営・改善活動に活かせる仕組みが必要です。
サステナビリティデータをつなぎ、経営に活かせる基盤へ
サステナビリティ経営を支えるためには、分散するデータを集約するだけでなく、信頼性を保ちながら継続的に管理・活用できるIT基盤が必要です。将来の制度変更や対象範囲の拡大も見据え、持続的に運用できる基盤を整える上で、鍵となるのは次の3点です。 ・開示情報の信頼性: 共通ルールで一元管理し、算定根拠や変更履歴を明確に残せること ・業務の効率化: ESGデータを標準化・共通利用し、重複する収集・集計・転記作業を減らせること ・柔軟性・拡張性: 開示基準の変更や対象拠点の拡大に応じて、データ項目を柔軟に追加・変更できること
サステナビリティ経営を支えるデータ基盤の全体像
社内外のデータ発生源
ERP(基幹業務)
人事・人財管理
製造・生産管理
設計・製品管理
GHG・ エネルギー管理
調達・ サプライチェーン
サステナビリティデータ管理基盤
管理対象データ
ESG実績データ
KPI/メトリック
法定開示項目
定義・算定ルール
メタデータ
マスター
計算式
ESGデータモデル
管理・統制
収集・連携
一元管理
算定
確認・承認
トレーサ
ビリティ
開示・報告
開示資料作成・承認
各種基準への対応
分析・経営活用
データウェアハウス
BIツール
経営分析・改善
開示に対応できる信頼性の高いデータ基盤を整え、そのデータを経営判断や改善活動へ活かしていくことが重要です。
押さえておきたいポイント
制度改正や新たな開示要件への対応を見据え、データ構造をできるだけ標準化し、過度なカスタマイズは避けることが重要です。業務システムと適切に役割分担し、変化に柔軟に対応できるシンプルな基盤を構築することがポイントです。
サステナビリティ経営を支えるデータ活用ソリューション
サステナビリティデータ基盤は、一つのシステムだけで完結するものではありません。データの収集・算定、一元管理、開示・報告、分析など、それぞれの役割に適したソリューションを組み合わせ、連携させることが重要です。 三菱電機グループは、coconoやWorkivaをはじめ、既存システム、DWH・BIなどを組み合わせ、企業の課題や既存環境に応じたデータ基盤の構築を支援します。
データ収集から開示・経営活用までを支えるソリューション全体像
既存システムを活かすデータ連携
データソース
社内外のデータ発生源
ERP(基幹業務)
人事・人財管理
製造・生産管理
設計・製品管理
GHG・エネルギー管理
調達・サプライチェーン
GHG
(温室効果ガス)
算定データ
その他のデータ・ 直接連携
GHG (温室効果ガス)管理
・GHGデータ 収集・管理 ・GHG排出量・ CFP算出 ・可視化・分析
データ連携
ESGデータ
管理基盤
Workiva
法規制/
フレームワーク
管理
ESGデータ
管理
内部統制・監査
開示/ドキュメント管理
サステナビリティ経営
開示・報告
サステナビリティ報告書
各種基準への対応
分析・経営活用
データ基盤/DWH
BI・ダッシュボード
経営分析・改善
GHG排出量データ一元管理ソリューション
現場データから、GHG排出量を見える化。
cocono(ココノ)は、サプライチェーン全体のGHG排出量を効率的に見える化するクラウドサービスです。 各拠点・部門に分散するGHG算定に必要なデータを、人手を介さずに収集・一元管理し、製品別CFP(カーボンフットプリント)を算出します。さらに、視覚的にわかりやすいダッシュボードによる多角的な分析や、多様なITシステムとのデータ連携にも対応。GHG排出量の把握・分析から削減施策の検討まで、継続的な改善活動を支援します。
coconoの主な機能
01
データ収集・
システム連携
生産ラインの稼働実績や、電力・空調・照明などのエネルギー消費実績を各種システムからネットワーク経由で収集・連携します。
02
GHG排出量の算定・
一元管理
収集したデータをもとにGHG排出量を算定し、継続的に管理します。
03
製品別CFPの算出
製品単位のCFP(カーボンフットプリント)*を算出し、環境負荷の把握を支援します。
04
可視化・分析・
削減検討
ダッシュボードで排出量やその変動を視覚的に把握。工場・ライン・設備などを比較し、削減対策の検討につなげます。
*CFP(カーボンフットプリント):二酸化炭素換算で集計したGHG排出量
coconoの詳細はこちらサステナビリティ経営を実現するIT基盤 Workiva
財務・非財務データをつなぎ、信頼できる開示へ。
Workiva(ワーキバ)は、財務情報とサステナビリティをはじめとする非財務情報をつなぎ、データの収集・管理から、信頼性の高い開示・報告までを一つの環境で支えるクラウドプラットフォームです。 各部門やシステムに分散するデータを集約し、サステナビリティ指標や各種開示基準・フレームワークと関連付けて管理。データの確認・承認、変更履歴や監査証跡まで一貫して管理することで、複雑化する開示業務の効率化と、情報の信頼性向上を支援します。 Workiva導入サービスでは、SSBJ開示基準に対応したテンプレートを活用し、必要な開示項目や要件を効率的に整理するため、初期検討からスムーズに取り組みを始められます。データの収集・管理からレポーティングまで、一連の開示プロセスを効率化し、さらに、財務・非財務レポーティングや内部監査・内部統制まで、一つのプラットフォーム上でつなげて管理できることがWorkivaの強みです。
Workivaの主な機能
01
財務・非財務データの
統合管理
各部門やシステムに分散する財務・非財務データを収集し、サステナビリティ指標とともに一元的に管理します。
02
開示基準・
フレームワーク管理
複数のサステナビリティ開示基準やフレームワークを参照しながら、必要な指標や開示項目を整理・管理できます。
03
承認・内部統制/
監査対応
データの作成・確認・承認プロセスを管理し、データの出所や変更履歴、監査証跡を保持。信頼性の高い開示を支えます。
04
開示・レポーティング
管理されたデータをレポートや開示資料につなぎ、複数の関係者による共同作業や更新を効率化します。
サステナビリティ経営実現に向けたロードマップ
サステナビリティデータ基盤の整備は、企業ごとの課題や既存システム、開示対応の状況によって、必要な取り組みが異なります。方針・戦略の整理から、データ基盤の構築、運用・統制、開示・保証対応、さらに経営活用まで、それぞれの状況に応じて段階的に支援します。
01
ESG方針・戦略の整理
サステナビリティに関する経営方針や目標、取り組む方向性を整理します。
↓
02
重要課題・KPIの設定
マテリアリティ*を特定し、インパクト・リスク・機会(IRO)や、管理すべきKPIを整理します。
↓
03
ギャップ分析
必要な開示項目やデータ、業務プロセスと、現在の対応状況との差を洗い出します。
↓
04
データ基盤・システム構築
必要なデータを収集・管理・連携できる仕組みを設計し、システムを構築します。
↓
05
運用・統制設計
データの収集・確認・承認、証跡管理などの運用ルールを設計し、開示や保証対応を見据えた体制を整えます。
↓
06
開示・第三者保証対応
開示基準に沿って情報を開示し、第三者保証*に対応します。
↓
07
経営・改善活動への活用
開示のために整備したデータを、経営判断やリスク管理、改善活動に活用し、サステナビリティ経営を高度化します。
* マテリアリティ:企業価値や社会・環境への影響を踏まえて特定する重要課題 * 第三者保証:開示するサステナビリティ情報について、第三者がその信頼性を確認すること ※ 必要な準備期間や進め方は、対象となる開示基準や企業の対応状況によって異なります。
三菱電機グループの強み
サステナビリティ経営に必要なデータは、さまざまな部門・拠点・システムにまたがります。重要なのは、個々のソリューションを導入することではなく、既存環境を活かしながら、データの収集・管理・開示・分析までを一つの仕組みとしてつなぐことです。 三菱電機グループは、業務やIT環境を踏まえた基盤の構想・設計から、ソリューションの導入・連携、運用までを一貫して支援。企業ごとの課題に合わせて、サステナビリティデータを継続的に活用できる環境づくりを支えます。
ESGデータ管理の知見と 三菱電機グループの総合力
ESGデータの収集から、開示基準への対応、経営活用までを見据え、業務とITの両面から支援。三菱電機グループの製造・エネルギーなど幅広い技術・ノウハウとも連携し、企業ごとの課題に応じた基盤づくりを支えます。
複数の技術をつなぐ インテグレーション力
coconoやWorkivaをはじめ、既存システム、DWH・BIなどを組み合わせ、企業ごとの環境や課題に適したデータ基盤を構築します。
構想から導入・運用まで 一貫して支援
現状・課題の整理や構想策定から、要件定義、システム導入・連携、運用までを一貫して支援。継続的にサステナビリティデータを活用できる環境づくりを支えます。