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事業横断型で人・技術・製品をつなぎ、
社会課題に新たなソリューションを

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事業横断型で
人・技術・製品をつなぎ、
社会課題に新たなソリューションを

通信システムエンジニアリングセンター ネットワークシステム部 
第二グループ 齋藤 圭

三菱電機の通信システムエンジニアリングセンターは、多種多様な技術を組み合わせ、社内外の幅広い事業分野にエンジニアリングを提供することで、顧客の課題解決を支える組織です。実際にどのような業務を行い、どのようなやりがいを得られるのか。そこで成果を上げるために求められる力は何なのか…。
今回は、同センターのネットワークシステム部で通信技術を核としたソリューションに関わる入社9年目の齋藤圭に、入社の動機からこれまで経験した仕事のエピソード、そして「現在」と「これから」について聞きました。

齋藤 圭さん インタビューを受ける様子

部門を超え、事業横断型のビジネスを担う

通信システムエンジニアリングセンターの仕事は、外から見るとなかなか理解しづらいところがあると思います。実際、当社の社内でも特殊な部門といえるかもしれません。研究開発に直接的に携わる組織ではなく、通信・映像関連技術をベースに社内の事業本部や関係会社の多様な部門から協力依頼を受け、事業拡大への貢献、各プロジェクトへの参画、研究所と連携した新規技術開発の検討支援などに取り組むシステムエンジニアの集団。通信・映像の技術や製品を組み合わせ、AI・5Gといった先進技術も取り込みながら、社内外顧客の課題解決を実現するソリューションを企画し、実社会に送り出すのが仕事です。取り扱う分野としては、光通信システム、無線通信システム、映像セキュリティシステムなどがあります。見方を変えれば、事業本部や関連会社の間をつなぎ、事業横断型のビジネスを担う部門だともいえるでしょう。

少しでも早く実社会で活躍したい

大学では光通信の波長について学び、データ大容量化に伴う課題解決のために、今後どのような波長を活用できるのかを研究していました。私は、研究よりも社会の最前線に出て仕事をしたかったので、大学院での研究継続の選択はしませんでした。私が興味を持っていたのは技術営業やSEといった、顧客と対話して、その課題を解決に導いていく仕事です。通信システムエンジニアリングセンターという組織は、そうした私の希望をかなえてくれる配属先といえますね。

そもそも当社を選んだのは、BtoB中心の顧客や社会を縁の下から支えるような、地に足がついた安定した会社との印象があったからです。それに加え、就職した先輩から「三菱電機はインフラに強い」という話が耳に入ってきました。インフラや通信に関わる仕事に就きたかった私には、これが決定打になりました。ただ、正直にいえば、大学当時は会社でやりたいことが具体的に定まっていたわけではありません。三菱電機なら幅広くいろいろなことに挑戦できる可能性がある……そう感じたことも会社選択に大きく影響したと思います。

齋藤 圭さん インタビューを受ける様子

相手目線のコミュニケーションと
信頼を築くことの大切さ

入社後、最初に配属されたのはセキュリティシステム部でした。大学での研究とは全くの畑違い。ですが、周りを見渡しても、大学での専攻分野から直結する部署に配属される人はあまりいません。研究開発ではなく世の中に実装していくことを主眼に置いた組織なので、あえて分野にこだわる必要はないのでしょう。

アイテムとしては監視カメラを扱いました。仕事内容は実際に客先へ赴き、課題や要件を聞いて提案することでしたので、就職前にやりたいと考えていたこと、そして就職後に出した希望とマッチしていたと思います。

この監視カメラの仕事では、SEの立場から営業の技術支援に携わっていました。提案書の作成~提案、市場にある機器・システムの検証、代理店向け販売マニュアル作成などが主な業務です。入社してすぐのことですから、顧客や代理店に正確な情報を伝えるため、まずは三菱電機が持っている多様な技術や製品に関する基本をインプットし、きちんと把握しなければならないことが大変でした。

そのうえで客先に赴き、必要としている機能や通信、セキュリティ等の要件を聞いて設計を行い、必要な台数や取り付け場所などを提案します。「三菱電機の製品なら他社と比べて、この少ない台数で要件を満たせますから、コストダウンが図れます」など、なるべく具体的で分かりやすい説明を心がけました。

メインのお客様は流通業でしたので、コンビニエンスストアやスーパーマーケットに伺う機会が多くありました。本社が統括してセキュリティ要件を決める流通企業では大規模な商談になりますが、フランチャイズ店舗でオーナーが決める場合は小さな対話から。その両パターンを経験することができました。お客様からは「しっかりしているね」「若いのに頑張っているね」などと声をかけてもらい、うれしく感じたことを今でも覚えています。

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COMMUNICATION SYSTEMS
ENGINEERING CENTER

他事業本部での経験から再認識した
「人と人とをつなぎ、コミュニケーションを進める」
センターの大事な役割

通信システムエンジニアリングセンター(以下、センター)を2年経験した後、3年目からFAシステム事業本部へ異動になり、立ち上がったばかりの新しい部署でソリューション営業として製造業企業のお客様に接することになりました。センターの上司からは「しっかり勉強してこい」と送り出されたことを覚えています。

センターではSEとして技術的要素の裏付けをもって正確に伝えるのが中心でしたが、ソリューション営業は「営業」ですから、まずは顧客をいかに引き付けるかが重要です。まずは顧客のためになることをしっかり伝え、提案したうえで、実現に向け社内や社外パートナーと連携してプロジェクトを進めていく仕事が中心になりました。

監視カメラを要望する顧客に提案を行った際は、奇しくもセンターと事業コラボするような仕事になりましたが、この経験から、やはりコラボやシナジーはさまざまな人を介して初めて生まれるものだと実感し、「人の重要性」、「コミュニケーションの大切さ」を学びました。同時に、「人と人との間に入り、コミュニケーションを進めること」が、まさに通信システムエンジニアリングセンターの役割であることも改めて認識したのです。

齋藤 圭さん インタビューを受ける様子

センターの仕事に戻り自らの成長を実感

FAシステム事業本部で2年を過ごし、センターのセキュリティシステム部へ戻ってきたとき、SEや営業といったそれぞれの仕事の範囲を超え、“ソリューションが世の中に出て実際に使われるまでの全体”を意識する自分に成長していることを実感しました。

当社全体としても、部門横断型でソリューションをつくりあげていく動きに力を入れるようになっています。この流れの中で、「技術や製品を組み合わせ、ソリューションを企画して社会へ実装していく活動を担う」通信システムエンジニアリングセンターの役割は、ますます大きくなっていると感じます。その点でも、「人を軸とした目線で相手の立場を考えたコミュニケーションを行うこと」、「自分がわかっていることを相手にも理解してもらうため情報を正確に伝達すること」が何より大切になっています。

現在メインで担当しているのは、生産技術センターという組織と連携して、社内関連会社におけるクラウドを活用した製造拠点間のグローバルデータ共有モデルの構築と検証を行う仕事です。当社には国内・海外に多数の製作所や協力会社があります。社内のITシステム部門と連携し、各社・各部門とコミュニケーションをとりながら、データ転送のシステムモデルを構築・検証しています。各拠点のデータを共有・一元管理し、複数の拠点をさながら一つの工場のように見える化することで、拠点間の課題共有や改善検討をスムーズに行えるようになり、生産性向上、コストダウンといったメリットにつなげることができます。

さまざまなメンバーの中でも海外の人たちと仕組みづくりを進めていくうえでは、文化的背景の違いもありますから、こちらから情報を伝えるだけでなく、聞きたいことはしっかり聞くことを心がけています。正直、時間はかかりますが、コミュニケーションでは効率よりも精度を求めたほうが結果として効率的だということを、最近実感しています。

齋藤 圭さん インタビューを受ける様子

興味があることに進んで取り組める文化と風土を持ち
さまざまな事業や技術、人と関わることのできる「場」

私も入社9年目で、中堅の域に入ってきました。今はプロジェクトリーダーのような立場になり、「自分で何が必要か、何をすべきかを考え、きちんと計画を立てて、自らの責任で実行すること」を意識しています。

今後については、通信やセキュリティを含め幅広いICTソリューションのコンサルティング力を身につけたいですね。これまでは顧客の課題を聞き、それに対して提案する活動でしたが、これからは顧客の潜在的な課題をも見つけ出し、コンサルティングしていくことが必要になると考えています。

当社には、中堅でも責任ある仕事を任せてくれる度量の広さと、それを実現する環境があると思っています。とくに通信システムエンジニアリングセンターには、やりたいこと、興味があることを自由にやらせてくれる文化・風土があります。
逆にいえば、センターの仕事に必要な市場調査や最新トレンド把握といったことも、自分から主体的に動かなければ何もできません。当センターを志望してくれる人たちは、コミュニケーション力のある人も多いですね。コミュニケーション力とは相手の言っていることを理解して、また自分の考えや理解した内容を相手にわかるように伝える力。何らかの技術はあるに越したことはないですが、当センターの仕事ではやはりコミュニケーションが大切になってくるので、そのような人材が来てくれるのは心強い限りです。

通信システムエンジニアリングセンターは、さまざまな事業や技術、そして人と関わることができる場です。当社のほぼすべての事業と連携し、事業横断型の仕事に日夜取り組んでいるので、他部門と交流しながら多種多様な情報を得ることもできます。

通信は技術の手段であり、目的ではありません。その手段をもとに顧客や関連部門の要望を実現するため、当社が持つさまざまな技術や汎用技術を組み合わせて設計し、提案から導入支援を行うシステムエンジニアリングの部門として、当センターは三菱電機の中でも稀有な組織であり、それが大きな魅力でもあります。さらにいえば、顧客の目的を実現することで社会課題を解決し、新たな価値を生み出す壮大なエンジニアリングに携わっているともいえます。私と同じく世の中へ実際に落とし込むことに興味がある人は、ぜひ当センターに来ていただきたいと思います。

1日の過ごし方は?

09:00

出社
ほぼ満員の電車に揺られながら出社。電車の中では、スマホで新聞を人の迷惑にならない様にして必死に読んでます。

フレックスやAM在宅/PM出社等、業務・個人の都合や体調に合わせて出社する日も

09:30

メール対応 to do整理
出社後に確認したメールやコミュニケーションツールソフト(Teams)で各事業所の人とやり取り。内容を受けて、前日の想定から今日のto doを再考します。

10:30

打合せ
同じ本社内別フロアの社内情報システム部門と打合せ。本社内には他事業本部の人達も多く、色々な人と関われる。

12:00

お昼休み
丸の内の近場のお店でランチして、気分リフレッシュ!混むので人が少ない穴場で食べます。たまに友人とも。

PM出社や出張が不定期にあるので、弁当を取るのは止めてしまってます。

13:00

打合せ
伊丹の生産技術センター(社内工場生産改善担当)の人とシステム検討のため、Teams会議で遠隔打合せ。

14:00

システム検討作業
動作テスト検証
検討したネットワークやITシステム基盤の機能や仕組みを理解しながら設定作業を行い、テスト環境で動作検証。

17:30

退社
働き方改革!不要な残業はしない様に、作業進捗と計画及びその他の予定(公私共に)を考慮の上、残業要否を判断。プライベートで予定がある時は上手くマネージして退社!

休日の過ごし方

休日は、もっぱら映画や音楽、アニメ、テーマパークなど、趣味であるエンターテインメントにひたりきることでリフレッシュ。奥様と連れ立ってライブで盛り上がることもあり、この楽しみが活力の源とか。

休日を過ごす齋藤 圭さんの写真

PROFILE

齋藤 圭さんの写真

通信システムエンジニアリングセンター
ネットワークシステム部 第二グループ 担当
齋藤 圭

2014年4月入社。監視カメラの仕事からシステムエンジニアリング業務を始め、現在はネットワークとIT基盤の企画・設計、制御システム向けセキュリティの技術提案などに携わる。

2014年4月入社。監視カメラの仕事からシステムエンジニアリング業務を始め、現在はネットワークとIT基盤の企画・設計、制御システム向けセキュリティの技術提案などに携わる。