社長メッセージ

多様化する社会課題の解決に貢献し、持続的な成長を目指します。 執行役社長 杉山 武史

グローバル社会の期待に応える

新型コロナウイルス感染症で亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、罹患された皆様とご家族及び関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、医療現場をはじめ、治療や感染拡大防止の最前線でご尽力されている皆様に心より感謝と敬意を表します。

三菱電機グループでは、お客様・取引先をはじめとする関係者の皆様と従業員・家族の安全・健康を最優先とし、在宅勤務の徹底や生産・工事・サービス関連部門でのソーシャルディスタンス確保等、感染防止対策を十分に講じた上で、市民生活の維持に向けた企業としての社会的責任を果たすために必要な事業を継続し、製品の安定供給やサービスの提供、お客様へのご支援等を行ってまいります。

2020年度、三菱電機グループは創立100周年を迎えます。1921年の創立以来、私たちは時代の要求に応える多様な製品やサービスを提供し、社会に貢献することで成長してきました。

昨今の社会を見渡すと、変化のスピードが速まり、気候変動や資源の枯渇、地域格差、貧困や労働・人権の問題など、社会課題は多様化しています。私たちは、100年の歴史の中で培ってきた技術、人材、製品などの強みを活かし、このような課題の解決に貢献できる企業グループを目指していかなければなりません。

今日、企業が発展するためには、自社の利益だけを追求するのではなく、自社の成長と社会への貢献を両立させることが不可欠です。グローバルに事業を営む企業の責務を果たすため、三菱電機グループは2018年に「国連グローバル・コンパクト」に署名し、人権・労働・環境・腐敗防止という4分野10原則に基づいた企業活動を行っています。

また、世界共通の目標であるSDGs(持続可能な開発目標)が策定されて以来、年々企業経営と社会課題の結びつきは強まってきていると感じています。三菱電機グループは、総合電機メーカーの強みを活かしつつ、すべての企業活動を通じてSDGsの17の目標達成に貢献していきます。

さらに、2019年度に明らかになったCSRの重要課題に関わりのある様々な問題を重く受け止め、再発防止に真摯に取り組み、グローバル社会における責任ある企業としての役割を果たしていきます。

  • SDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)は、2015年に国連総会で採択された、2030年に向けた人、地球及び繁栄のための行動計画

社会課題の解決を経営の中心に据えて

三菱電機グループは2019年、経営戦略にて社会課題の解決に向けた価値創出を追求することを発表しました。
策定にあたっては役員による議論を重ね、三菱電機グループは事業活動を通じて社会課題を解決していく企業体を目指すべきだということを確認しました。

多様化する社会課題に対し、三菱電機グループが貢献しうる社会課題を、ライフ、インダストリー、インフラ、モビリティの4つの「領域」と定義し、100年培ってきた経営基盤を強化するとともに、事業モデルの変革により、この4つの領域において、グループ内外の力を結集した総合ソリューションを提供していきます。

既存の枠組みでは対応の難しい新たな事業モデル構築や新事業創出・育成を加速するため、2020年4月にビジネスイノベーション本部を設立しました。「家庭から宇宙まで」幅広い事業を手掛ける三菱電機グループの横串を通し、シナジーを発揮していくこと、さらにそこを土台として自ら新領域の事業を開発していくことをビジネスイノベーション本部のミッションとし、新たな価値を創出することで社会に貢献したいと考えています。

また、総合電機メーカーとはいえ三菱電機グループだけでは対応しきれない課題も少なくありません。深い知見を持つ研究機関やスタートアップ企業などとのオープンイノベーションを積極活用し、事業推進に取り組んでいきます。

4つのCSRの重要課題に着実に取り組む

三菱電機グループのCSRの4つの重要課題「持続可能な社会の実現」「安心・安全・快適性の提供」「人権の尊重と多様な人材の活躍」「コーポレート・ガバナンス、コンプライアンスの継続的強化」に引き続き注力します。

環境問題に対しては、2050年に向けて掲げた「環境ビジョン2050」※1を策定し、長期的な取組を推進していきます。国際的な規範に則った活動や情報開示を重視し、2019年にTCFD※2(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を表明したほか、2020年1月にはSBT(Science Based Targets)イニシアティブ※3の認定を取得しました。

非常に残念なことですが、2019年度はCSRの重要課題に関わりのある様々な事案を発生させてしまいました。一つは大切な従業員の命や心身の健康に関わる労務問題です。二度と繰り返さぬよう、従業員全員が心身の健康を維持し、安心していきいきと働ける職場環境の実現にグループを挙げて全力で取り組んでいきます。また、お客様との契約を満たさない製品を出荷していた品質管理上の問題、及び情報セキュリティーに関する不正アクセス問題でも、ステークホルダーの皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしました。お客様や関係機関への報告が遅れてしまったことについても重く受け止めています。これらの事案については社外取締役からも多くの提言を受けており、グループ全体で再発防止に取り組んでいきます。

  • ※12019年6月13日広報発表 「三菱電機グループ『環境ビジョン2050』策定」
  • ※2TCFD(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)はG20の財務大臣・中央銀行総裁からの要請により設置された、民間主導による気候関連財務情報の開示に関するタスクフォース
  • ※3SBT(Science Based Targets)イニシアティブは国連グローバル・コンパクト(UNGC)、世界自然保護基金(WWF)、CDP、世界資源研究所(WRI)による国際的イニシアティブ

価値創出への挑戦を続ける

今後は、ステークホルダーの皆様に対する適時適切な情報開示をより進めていく必要があります。特に、取組の結果だけではなく、三菱電機グループの考え方や課題への認識、いかに取り組んでいるかという過程についても積極的にお伝えすることで、多様なステークホルダーの皆様との接点が増え、新たな共創の可能性も広がると考えています。

会社の方針や全社的な活動をしっかり示していくことは、従業員とのコミュニケーションという観点からも大切です。社長就任以来、様々な拠点を回って従業員と対話する「社長フォーラム」を実施し、会社の方針などを直接伝えるとともに、現場の声を広く吸い上げています。三菱電機グループはこれまでも小集団活動などを通して従業員同士の対話を行ってきました。このような企業風土を活かし、お互いの違いを認め合いながら、あるべき姿について考えることで、職場が一体となり、強い力を発揮することができると考えています。

2020年度は、三菱電機が100周年を迎える節目の年です。社会の新しい価値観に対応するためにも、人々が願う社会を実現するためにも三菱電機グループの持てる力を使って社会課題の解決に貢献していくべきと考えます。従業員には、日頃から地域活動やボランティア活動などを通じて視野を広げ、自分の業務を通じて社会課題を解決するという意識を持ち、より良い明日への探究を続けてほしいとメッセージを伝えています。

新型コロナウイルス感染防止対策を通して、暮らし、働き方やビジネスのスタイル、コミュニケーションの方法など、世の中の価値観がこれまでとは大きく変わっていくことを想定しています。新たな価値観を我々自身の働き方にも取り入れていくとともに、グループ内外の力を結集し、変化する需要への対応や社会課題解決に全力で取り組んでまいります。

執行役社長 杉山 武史
株式会社クレアン 代表取締役 薗田 綾子
インタビュー時期 :
2020年春
インタビューアー:
株式会社クレアン
代表取締役 薗田 綾子

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